【2020年11月15日】大阪がん・生殖医療ネットワーク講演会報告

2020年度の大阪がん・生殖医療ネットワーク講演会が11月15日に開催されました。

昨今の社会情勢からWEB会議となりましたが、47名もの参加者がパソコンの画面越しに「小児AYA世代のがん治療と妊孕性」のテーマに沿って学び、若年がん患者さんの支援について考える機会を得ました。

大阪市立総合医療センター血液腫瘍内科 藤崎弘之先生の特別講演では、小児がんの治療内容が進歩し治療成績も向上しており、自施設でも妊孕性温存治療を選択する方が増えていることを示されました。

大阪樟蔭女子大学健康栄養学部 三善陽子教授の特別講演では、小児・AYAがんサバイバーの方々の健康管理のポイントについて教えてもらいました。日本小児内分泌学会の医師の間でも将来の妊孕性維持に対する意識が高まっているというお話でした。

最後にJCHO大阪病院産婦人科 筒井建紀先生から大阪がん・生殖医療ネットワークの活動報告がなされ、妊孕性温存治療の経済的支援をめざす施策が大阪府でも進められていることを話されました。現在は全額がん患者さんの負担になっている妊孕性温存治療費用に対して公的助成を実現させることが私たちの活動の柱の一つです。

来年は例年通り顔を合わせての講演会になることを皆で願いながらお開きとなりました。

本会の運営をご支援いただいた中外製薬株式会社に感謝いたします。

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