【2021年11月21日】大阪がん・生殖医療ネットワーク講演会報告

2021年度の大阪がん・生殖医療ネットワーク講演会(共催:中外製薬株式会社)が11月21日に開催されました。
講演会は5回目になりますが、昨年に引き続き今回もWeb開催となりました。参加者は57名でした。

今回のテーマは「男性の妊孕性温存治療」でした。
特別講演Ⅰは、大阪大学大学院医学系研究科泌尿器科学講師の木内寛先生より、「阪大生殖センターと精子保存の実際」というテーマで、大学病院における妊孕性温存治療の実態や温存後の凍結精子の管理などについて講演されました。
特別講演Ⅱは、住友病院泌尿器科診療主任部長の宮川康先生より、「癌治療後の男性不妊治療」というテーマで、特に精巣がんを中心に、OncoTESEなども含め生殖医療専門医としての視点から、男性患者さんに対するがん治療とその後の不妊治療までの流れを豊富な治療経験を元にご教示いただきました。
最後にJCHO大阪病院の大八木知史先生がこの1年間のOO-netの活動報告をされました。4月から開始した、がん患者妊孕性温存治療助成金事業や世話人会の状況などについて説明されました。国の研究事業という形で、今まで全額患者さん負担になっていた妊孕性温存治療費用に対して(条件付き)公的助成制度が導入されるようになったことは、この活動を続けてきた私たちにとっても大変喜ばしいことです。
今後とも大阪がん・生殖医療ネットワークへのご協力をよろしくお願いします。

ページのトップへ戻る