【2023年11月26日】大阪がん・生殖医療ネットワーク講演会報告

第7回大阪がん・生殖医療ネットワーク講演会がアットビジネスセンター大阪梅田の会議室にて開催されました。参加者は71名でした。

特別講演Ⅰは、大阪国際がんセンター血液内科診療主任/AYAサポートチームの多田雄真先生より「癌治療側の立場から、AYA世代の妊孕性についてできること」というテーマの講演でした。 大阪国際がんセンターに来院するAYA世代の患者様への手厚い支援体制を作り上げ運営されているという情熱的な講演でした。
特別講演Ⅱは、大阪国際がんセンター乳腺・内分泌外科主任部長の中山貴寛先生より「乳がん治療が妊孕性に及ぼす影響とその対策」というテーマで、最新の乳がん治療の動向や妊孕性との関連についての 講演で、乳がん治療の流れやその進歩が良く理解できる内容でした。
今回は、「円滑な紹介システム構築のために~乳がんモデル患者の検討~」として、若年がん患者さんが原疾患治療施設と生殖医療施設のそれぞれでどのように治療・支援されているのかを討論しました。 本ディスカッションには越田クリニック院長の山田成利先生、同看護師長の藤島由美子先生、大阪国際がんセンター乳腺科・内分泌外科主任部長の中山貴寛先生、舞鶴医療センター乳がん看護認定看護師の 四方文子先生が参加され、会場参加者も含めて活発な討論が行われました。
その後、JCHO大阪病院の大八木知史先生より1年間のネットワーク活動報告、大阪急性期・総合医療センター生殖医療センター長の森重健一郎先生より「AYA世代女性がん患者で、 がん治療前に妊孕性温存療法に関して情報提供を受けた患者における卵巣機能評価に関する前向きコホート研究」の紹介、大阪府健康医療部健康推進室健康づくり課の有馬久未総括主任より 大阪府の妊孕性温存治療の実績についてそれぞれ紹介がありました。
久しぶりの現地開催で予定時間を過ぎてしまうほどの熱気に包まれた素晴らしい会になりました。

本講演会の運営をご支援いただいた中外製薬株式会社に感謝いたします。

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