第8回大阪がん・生殖医療ネットワーク講演会がアットビジネスセンターPREMIUM新大阪にて開催されました。
特別講演1「当院における小児・AYAがん患者の妊孕性温存に対する取り組み」
演者 大阪母子医療センター 血液・腫瘍科 佐藤真穂先生
内容 大阪母子医療センターは全国でも有数の骨髄移植施設として有名ですが、以前より合併症を軽減するために移植前処置を工夫しているそうです。また小児がんサバイバーの健康管理のため長期フォローアップ外来にて治療関連晩期合併症の診断・治療を行う体制を構築しており、継続して健康管理をおこなっているとのことでした。
特別講演Ⅱ「これからのがん・生殖医療にもとめられるものー京都での経験をもとにー」
演者 医学研究所北野病院 産婦人科 堀江昭史先生
内容 京都府がん・生殖医療ネットワーク設立や助成金制度の導入に携わった経験をお話されました。さらに海外の施設を見学した時の写真や他国の妊孕性温存検体管理システムの紹介をされ、大変興味深く拝聴しました。
ディスカッション「円滑な紹介システム構築のために」
パネリスト 石川淳先生(大阪国際がんセンター)、大石亜紀先生(大阪国際がんセンター)、瀧内剛先生(大阪大学産科婦人科)、原知史先生(JCHO大阪病院)
内容 造血器腫瘍モデル患者を提示して、どのように妊孕性温存・温存後生殖医療を実施するのかに関してパネリスト間で活発な議論がなされました。
今回の講演会参加者は40名で、講演会終了後には久しぶりの交流会も設定され、参加者同士で歓談できる場があり「顔のみえる関係」がますます広がっていくことが期待されました。
中外製薬株式会社共催のもと有意義な会となりました。